ギベオン隕石の見分け方|ウィドマンシュテッテン模様・加工痕・磁性チェック

金運

ギベオン隕石の見分け方|ウィドマンシュテッテン模様・加工痕・磁性チェック

本物のギベオンはウィドマンシュテッテン模様が「直交気味の金属線」で深さムラあり。研磨・エッチング痕が自然で、磁石に強く反応します。プリント柄/均一な酸洗い/磁性弱は偽物サイン。

最短結論|見分け方3原則

  • 模様:ウィドマンシュテッテンは交差する金属の板状(カマサイト/テニイト)が角度で反射差を出す。線幅にムラ、途切れ・重なり・角での連続性がある。
  • 加工痕:研磨キズは一定方向+微細な波。エッチングは濃淡のムラが自然。印刷の連続パターン全面均一な酸焼けはNG。
  • 磁性:小型磁石でも明確に吸着。ステンや合金の弱い反応は要注意(※非破壊で確認)。

なぜそれで分かる?|理屈のミニ解説

ギベオンはNi-Fe(ニッケル鉄)隕石。超長期の冷却で形成されたカマサイトとテニイトの格子が、酸でうっすら現れるのがウィドマンシュテッテン模様です。
工業的なプリント・ダマスカス鋼・酸洗い均一仕上げでは、このランダム性・段差・反射差が再現しきれません。

手順|3分チェック(非破壊)

  1. 拡大観察(30秒):ルーペで模様の線幅ムラ交差角(ほぼ直交~60°台)エッジでの連続性を確認。印刷っぽい繰り返しや途切れのない均一はNG。
  2. 表面の加工痕(30秒):研磨キズが一方向の微細ラインなら自然。型抜きの継ぎ目、塗膜の剥離、同じ濃さのベタ模様は偽装の可能性。
  3. 磁石テスト(10秒):小さなネオジム磁石を近づけ、明確な吸着があるか。反応が弱い/不安定なら合金偽装を疑う。
  4. 重さ感(10秒):同サイズのステンレスよりやや重め。極端に軽い・中空音はNG。
  5. 説明・出所(40秒):材質表記(Gibeon, Ni-Fe %), 仕入れ経路、鑑別書やテスト痕跡の明示。曖昧は避ける。

※酸エッチングなどの破壊/再加工は専門家に任せましょう。家庭では擦らない・削らないが鉄則。

注意点|よくある偽物・落とし穴

  • プリント転写:拡大するとドット/網点。角をまたぐと模様が不自然に途切れる
  • 酸洗い均一仕上げ:表面が一様な艶消しで金属光沢が死んでいる。線の段差が出ない。
  • ダマスカス鋼:流れるような木目。曲線的で、ギベオンの直線×直交と違う。
  • コーティング厚塗り:境目/穴まわりで膜が貯まる。磁性が弱まるケースあり。
  • 過剰研磨:模様が薄く飛ぶ。磨き直しで「線が消える」のは要注意。

写真で見る|クロップ比較のポイント

  • エッジ(角)をまたぐ模様の連続性を同倍率で比較。
  • 交差角や線幅の揺らぎを2~3地点でクロップ。
  • 反射角を変えた時の濃淡の反転(本物は面ごとに光り方が変わる)。

掲載写真は同条件の光量・距離で撮影し、等倍率で切り出すと判定精度が上がります。

本物を長持ちさせる手入れ

水・汗使用後は乾拭き。長時間の水濡れは避ける。
保管乾燥剤と一緒に密閉。皮脂は早めに拭う。
コーティング再エッチング・再コートは専門店へ。家庭での薬品使用は不可。

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