本物のウィドマンシュテッテン模様はどう見える？

直線的な金属の板状模様が交差し、線幅にムラや段差があり、光の当たり方で濃淡が変わります。角をまたいでも模様が自然に連続します。

簡単にできる真贋チェックは？

(1)ルーペで線幅ムラと交差角、エッジ連続性を見る (2)研磨・エッチングの自然な濃淡を確認 (3)小型磁石に明確に吸着するか確かめます。

プリント転写の繰り返し柄、酸洗い均一仕上げ、ダマスカス鋼の曲線木目、厚いコーティングによる不自然な艶、磁性が弱いケースなどです。

削る、強く擦る、薬品での再エッチングはNG。酸や研磨は専門家に依頼し、日常は乾拭きと乾燥保管を徹底します。

Ni-Fe金属のため水・汗は放置NG。使用後の乾拭き、乾燥剤と密閉保管が基本。コートの剥がれは店で再処理を。

ギベオン隕石の見分け方｜ウィドマンシュテッテン模様・加工痕・磁性チェック

本物のギベオンはウィドマンシュテッテン模様が「直交気味の金属線」で深さムラあり。研磨・エッチング痕が自然で、磁石に強く反応します。プリント柄／均一な酸洗い／磁性弱は偽物サイン。

この記事のポイント

ギベオンはNi-Fe（ニッケル鉄）隕石。超長期の冷却で形成されたカマサイトとテニイトの格子が、酸でうっすら現れるのがウィドマンシュテッテン模様です。
工業的なプリント・ダマスカス鋼・酸洗い均一仕上げでは、このランダム性・段差・反射差が再現しきれません。

拡大観察（30秒）：ルーペで模様の線幅ムラ、交差角（ほぼ直交～60°台）、エッジでの連続性を確認。印刷っぽい繰り返しや途切れのない均一はNG。
表面の加工痕（30秒）：研磨キズが一方向の微細ラインなら自然。型抜きの継ぎ目、塗膜の剥離、同じ濃さのベタ模様は偽装の可能性。
磁石テスト（10秒）：小さなネオジム磁石を近づけ、明確な吸着があるか。反応が弱い/不安定なら合金偽装を疑う。
重さ感（10秒）：同サイズのステンレスよりやや重め。極端に軽い・中空音はNG。
説明・出所（40秒）：材質表記（Gibeon, Ni-Fe %）, 仕入れ経路、鑑別書やテスト痕跡の明示。曖昧は避ける。

※酸エッチングなどの破壊/再加工は専門家に任せましょう。家庭では擦らない・削らないが鉄則。

掲載写真は同条件の光量・距離で撮影し、等倍率で切り出すと判定精度が上がります。

水・汗	使用後は乾拭き。長時間の水濡れは避ける。
保管	乾燥剤と一緒に密閉。皮脂は早めに拭う。
コーティング	再エッチング・再コートは専門店へ。家庭での薬品使用は不可。